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辺境のインターネットラッシュ
2004.7.11(日) BBC News
インターネットはインドの辺境地域に住む7億人の人々にも恩恵をもたらそうとしている。
そのリーダーとなっているのは女性たち。
このプロジェクトはインドを代表するテクノロジー学会が立ち上げたもので、女性たちの力を借りて村々にインターネットカフェやキオスク(ネットを利用したさまざまなサービスを提供する場)を設立、都市との「デジタル・ディバイド(格差)」を縮めよう、というもの。
こういった辺境地域に新しく設置されたキオスクの80%は、以前はテクノロジーに関して全く知識のなかった女性たちによって運営されている。
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この計画を主導する、マドラスのインド・テクノロジー学会(Indian Institute of Technology...IIT)、アーシャ・サンジェイさんによれば、いくつかの地域は隣村まで行くためのバスさえないところもあり、完全に外界と隔絶されていたが、インターネットが世界を村民を結ぶようになった。
また、サンジェイさんの村に住む60歳以上の女性たちは、数千キロ離れた眼科医に、ビデオ会議テクノロジーを利用して診察をしてもらうために長い列を作るようになった。
彼女たちはこれまでに一度も村を出たことのない人々だが、世界とつながったと喜んでいるという。
タミル・ナードゥ州だけで1000軒のキオスクがある。
このプログラムに関わるIT企業の責任者は、女性たちのほうがより強い関心を示し、自分の職務に大変な努力を払う、と感心する。
21歳のアナンティさんは、村で唯一大学教育を受け、給料をもらう仕事についている女性だ。
自分の仕事の経験を活かし、村の人々に教育やよりよい生活をもたらしたいと考えている。
また、地元の少女たちにネットの使用方法を教えたり、ビデオ会議診察の手助けをしている。
糖尿病で苦しみ、網膜手術を受けた67歳のラヴィア・マールさんは、キオスクがすぐそばに設立されたことに大変な恩恵を受けたと語った。
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インターネット接続が、インドの隅々まで可能になってきました。
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