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花婿と花嫁 − BBC News

おとぎ話のような結婚式
2004.6.23(水) BBC News

インド社交界で最大のイベントだった。
頭を悩まされたことといえば、フランスで行われたこと、それから報道陣の立ち入りが厳禁されたこと。


世界中から1000人あまりのゲストが集い、20ページもの分厚いシルバーケースに入った招待状、フランスの最も有名な場所で、宴は5日間にも渡った。
そしてもちろん、そこにはボリウッドソングにダンスがあった。

それは、22日にパリで行われた世界で最もお金持ちのアジア男の娘の結婚式だ。
ホストであるその男の名前は、インド出身ロンドン在住鉄鋼王、ラクシュミー・ミッタル(Lakshmi Mittal)。
花嫁は、娘のヴァニーシャだ。

ちなみにお相手の花婿は、アミット・バティア(Amit Bhatia)、デリー生まれでロンドンに拠点を置く投資銀行家。

ミッタル氏は概算64億ドル企業の製鉄会社を所有している。
昨年4月に、世界で最も高価な住居の1つであるとされる、ロンドンのとあるマンションを1億2700万ドルで購入したばかり。

「極上のシャトー」

そして今回の結婚式はインドの新聞によれば、家族や友人たちに贈られた高価なギフトを含め、5500万ドル相当の費用がかかったとされる。
また招待客らには、パリ市内の5つ星ホテルに部屋が用意された。

ミッタル氏は23歳になる娘ヴァニシャとそのフィアンセのため、17世紀に建てられ、フランスで「極上のシャトーと庭」と賞されるVaux le Vicomteを貸し切った。
このシャトーはルイ16世の財政大臣だったニコラス・フーケットのために建設されたものとされる。

また、20日の婚約式はあのヴェルサイユ宮殿で行われ、場所を変えたJardin des Tuileriesではゲストに豪華なディナーが振舞われた。


恐ろしい自演の劇 − BBC News


花婿ファミリー − BBC News


ミッタル氏 − BBC News

カンカンガールズ

この婚約式のハイライトは、宮殿中を埋め尽くしたゲストたちへのカクテル・パーティだった。

報告によればミッタル氏とウシャ夫人は、なんとヴァニーシャさんと25歳の青年アミット氏のラブ・ストーリーを1時間にも及ぶ「ドラマ」に仕立て、セーヌ河畔で演じたという。
この家庭ドラマは当然ボリウッド製作。
先端映画作家ジャイヴェド・アクタール氏台本、音楽は音楽ダイレクターのシャンカール・マハデーヴァン、ダンスの演出もプロ仕様。

またインドのザ・テレグラフ紙によれば、ヴェルサイユ宮殿において、招待客はムーラン・ルージュ全盛期を彷彿とさせるようなカンカンガールズによるもてなしも堪能した。

ビッグなおまけとして、アイシュワリャ・ラーイ、シャー・ルク・カーンといったボリウッドスターたちの「サプライズ」エンターテインメントも。

結婚衣裳はもちろん、サニート・ヴェルマやタルン・タヒリアーニなど、インドのトップデザイナーたちによるプロデュース。

ミッタル氏の生まれ故郷、インド東部の都市カルカッタから一流シェフが空路パリへ呼ばれ、招待客たちにインド料理をふるまった。

高価な招待状も、インドメディアの話題をさらった。
その招待状には、ミッタルファミリーによるものも含まれるロマンティックな詩も書いてあった。
ここにその1つをご紹介。
「歴史を刻むシャトー、
マハラジャとミステリーの世界に迷い込んだ。
ビカネールがもたらした豪華な宮殿、
ひとりの王のための豪奢な祝宴。」

「この詩から、古代ラジャスタンの王族とミッタル一族を同一視させ、マハラジャとみなしていることがよくわかる。」
ザ・テレグラフはコメントした。

インドのメディアは「漏れてきた」、「非公式の」レポートをかき集めた。

「パパ、エッフェル塔をわたしに買ってちょうだい。」
結婚式の模様について、インドを代表する雑誌アウトルックのヘッドラインにはこう記された。
「この鉄鋼王は、最愛の娘とその招待客たちのために、パリ中のロマンスを集め、おとぎ話のウェディングをプレゼントした。」
同雑誌は伝えた。

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自演の劇、自作の詩・・・(ありえないけど)わたしが招待客だったら気温がマイナス20度ぐらい寒くなるでしょう。
それにしても、インド人は貧しくなんかありません!

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