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イラクの子供たちを救うインド人医師たち
2004.3.13（土）　KeralaNext.com

およそ20名のイラクの子供たちが遠く離れたインドで、イスラエルとアメリカ合衆国ＮＧＯの協力と、有名なインド外科医師と技術の恩恵により命の贈り物を受けている。

この子供たちはチェンナイの心臓外科医Ｋ．Ｍ．チェリアン氏が設立した心臓・血管の国際センター（International Centre For Cardio Thoracic & Vascular Diseases）において無料で治療を受けている。

本部がエルサレムにあり、アメリカ、イギリスにも支部のある国際組織シェヴェト・アキム（Shevet Achim）がこの活動の先鋒をつとめている。
当初イラクの子供たちへの心臓病治療はアメリカで模索されていたが、シェヴェト・アキムのアトランタ、ジョージア支部がチェリアン医師に治療を依頼した。

先月は２０人のイラクの子供たちが空路チェンナイへやってきた。
この医療センターは、世界レベルの医療ケアと非常に安い治療費を提供することで知られている。
それぞれの子供たちは親や保護者に付き添われている。

チェリアン医師によれば、子供たちの身元情報はシェヴェト・アキムによって知らされ、またチェンナイまでの航空賃はクリスチャン放送ネットワーク（Christian Broadcasting Network）が支払っている、という。

チェリアン医師の国際医療センターは無料の外科手術のほか、親たちのチェンナイにおける滞在費もまかなっている。
さもなければ費用はおよそ１５万ドルかかると見込まれている。

２０人の子供たち全員の外科手術は３月中旬までに完了される予定だ。
また運がよければ、数日後には故郷へ帰ることすらできる。

６２歳になるチェリアン医師は、シェヴェト・アキムアメリカ支部のジョナサン・マイルス氏から、複雑な先天性心臓病で苦しむイラクの子供たちに対する救いの要請を受けた。
マイルス氏はアメリカ軍と共に北部イラクで数ヶ月を過ごし、人口１００万人あまりの町キルクーク（Ｋｉｒｋｕｋ）で心臓病に苦しむ１３０人の子供たちを見つけ出した。

「この国際医療センターの存在を知ったマイルス氏が、複雑な心臓外科手術を成し遂げることのできる設備と、アメリカやイギリスなどの国と比較して低い価格に注目し、子供たちの手術を要請してきました。
そこでこの２０人の子供たちの手術を無料で行うことを決断しました。
マイルス氏によれば、同じような病気に苦しむ子供たちがまだ数百人あまりいる、とのことです。」
とチェリアン医師は語った。

また医師は、同様の救いの治療をパキスタンの子供たちにも過去に施したことがあるという。

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先日最先端の医療が安い費用で受けられるメリットを求めて、西欧先進国から医療ツアー客がやってきているニュースを紹介しましたが、今回のニュースは、それを逆手に利用した人命救助だと思います。