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ブランド鶏肉加工大手が海外輸出へ
2004.3.9(火) The Times Of India

養鶏業大手のヴェンカテシュワラ・ハッチェリーズVenky's)が、自社の鶏肉加工品を海外輸出向けに2倍に増産するため、3億5千万ルピーの設備投資を行っていることがわかった。

新たな加工施設は、すでにプネにある加工場に増設され、主に海外向け商品が生産されることになる。
同社の鶏肉加工生産可能量は、一日6万トン。
新設備は9ヶ月以内に完成する見込みという。

「鳥インフルエンザの影響で、国内向けの鶏肉出荷量が落ち込んだのに対し、(鳥インフルエンザが一件も報告されていない国の鶏肉として)ヨーロッパ、日本、中東諸国へのブロイラー出荷の大きなチャンスが到来している。
今年終わりまでに、インドからのブロイラー輸出量は30億ルピーに上ると予想され、ヴェンカテシュワラ一社だけでも6億ルピーを占めることになるだろう。
タイ、ベトナムを始めとしたアジア諸国も、インド産鶏肉へ門戸を開いている。」
と、ベンカテシュワラ・ハッチェリーズの主任アヌラーダ・J・デーサイ氏は語った。

すでに西アジア各国にあるいくつかの企業との間で、毎月2800万ルピーの鶏肉輸出をする契約を交わしている。
日本からの視察隊もプネ加工場に見学に訪れ、興味を示しているという。

「予想出荷額180億ドルと、インドは鶏肉取引で大当たりしようとしている。
現在国際市場における鶏肉の価格は、1トンあたり通常の900ドルに対し1200−1400ドルと高騰していることと、普段の競争相手国タイの輸出業者たちの自粛ムードと併せて、インドの輸出業者にとってはかつてない追い風となっている。
鳥インフルエンザ騒動以前には工場は半稼動だったのが、現在はフル稼働となっている。」
とデーサイ氏は付け加えた。

この会社の2003年度の売上げは135億ルピーであった。

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隣国ではこれだけの鳥インフルエンザ騒動にも関わらず、インドでは一件も報告されていないのは不思議です。
この国では鶏肉や卵を生で食べる習慣はないし、食べるときもかなり火を通して食べているので、いずれにしてもそんなに心配することではないような気がしますが、インド国民の方が国産の鶏肉であっても自粛ムードは強いようです。

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