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「ヒングリッシュ」にクレーム続出
2003.12.1

最近急成長するインドの海外向けコールセンターに、問題が起こっている。

原因は彼らの話す強いなまりの英語。
苦情の対応も多いので、始めから不満を持って電話をかけてくる欧米の顧客は、独特のアクセントの「ヒングリッシュ」に戸惑い、ますます怒りを煽る結果になっていることも。

HSBC、Dell、Microsoftといった有名アメリカ企業のコールセンター新入社員の英会話指導の際に、発音、イントネーション、会話のペース等徹底的なアメリカ英会話を叩き込むのは言うまでもなく、お客さまへの丁寧な対応など、アメリカ向けのサービスを怠ることなく教え込んでいるという。

ところが実際のところ、毎日6時間勤務が週6日、始めの4週間の研修を過ぎれば外に展開するのはインド世界、教え込まれたことをいつまでも忠実に守る者は果たしてどれほどいるのだろうか。

欧米の顧客は概して同じ英語でも自分の住む地域アクセントに特に親近感を持つという。
そこまでの技術を叩き込むのは「インド人には無理」とのこと。
またそのようなオウムのまねごとのようなことまで極める必要があるのか。

低賃金をうたい文句に欧米先進諸国に取り入る時代は終わりに近づいたことを予感させる。


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