
「King's」
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夕方7時を少し回ったばかりだったが、西欧人観光客などを始め、夕涼みに来ている人たちが既にちらほらといた。
ゴアは酒税がないので、ビールなどのアルコールが、ハッピープライスで楽しめる。
ここへ来たら、地元ブランドのビール「キングス(King's)」や、カシューナッツやココナッツから醸造する地酒「フェニ(Fenni)」、そしてポートワインを是非試したい。
キングスビール(40ルピー)とカクテル(平均60ルピー)、そして夕食の時間まで少しあったので、当店スペシャルとも言うべきデザート「Crepe Mandovi」(60ルピー)を注文した。
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実はココナッツを苦手とするわたしだが、せっかくゴアに来たのだからと、ココナッツフェニにココナッツミルクとパイナップルジュースを加えた「High Tide」という名のカクテルを試してみた。
フェニはアルコールがかなり強いために、結局は全部飲み切れなかったが、臭みがなくさわやかな南国の味といった感じで飲みやすかった。
「Crepe Mandovi」は、これまでのインド生活において味わった中で1番、いやそれどころか、28年間の人生でも10本指に入るぐらいのヒットだった。
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「High
Tide」
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薄く繊細に焼き上げられた柔らかなクレープの中に、みじん切りのココナッツとバニラアイス、チョコレートソースをやさしく包み込み、トップにはチョコレートソースとナッツを上品にあしらっている。
フォークとナイフで頂く洒落たタイプのデザートであるが、それぞれの素材が嫌味なく口の中でおいしさの多重奏を奏でるようだ。
あああ、半分しか食べてないのがいまだ悔やまれてならない。
夕食後、パナジから一番近いミラマー(Miramar)ビーチへ繰り出し、夜の砂浜をしばし散策した。
マンドーヴィー川がアラビア海に注ぐ合流点にあるミラマー・ビーチは、広々としているが、比較的ノーブルな(?)感じの落ち着いたビーチである。
食事を済ませたにも関わらず、ビーチ脇にあるガーデンレストラン、フード・パラダイス(Food Paradise)で、インドの歌謡曲ライブを聴きながら、シッダールタさんはまたしてもビール、「Crepe Mandovi」の幻想を引きずっていたわたしは、サーティワン・アイスなるもので代替した。
こうして、わたしたちの休日第1日目はなんとか更けてゆくのであった。
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2日目 悲恋の岬と、インド発展の礎