インドをもっと知ろう!
English
Pune
>
News from Pune
Home
心の平安を求めて
2004.7.26(月) Pune Times
27歳のスィッダールタ・ジェインさんは、アメリカのコーネル大学を卒業し、ニューヨークで投資銀行家としてのキャリアを選択した。
ところがその収入がまさに膨れ上がろうというその時、多くの人にとって夢でしかない仕事や生活全てを捨て、ヴェダンタ・アカデミー(Vedanta Academy)で学ぶためにインドへ戻ってきた。
スワプニル・グプテさんは18歳の時、権威あるNDA(国立防衛士官学校)に合格しながら、それを退けて人生の問いを求め、ヴェダンタを学びの地として選択した。
南アフリカのダーバンからやってきた、23歳のサリーシャ・ナイドゥさんは、かの地でのヴェダンタ講座に参加したことをきっかけに多くのことを考え、ヴェダンタ・アカデミーで心の平安とは何かを学ぶためやってきた。
プネ郊外ロナヴァラ近郊にある町、インド哲学「ヴェーダ」の教えをもとに、よりよい人生の送り方を講義するヴェダンタ・アカデミーはある。
この建物を訪れた人は、鮮やかな緑に囲まれた静かな環境、穏やかな気候に、リゾート地と見まがうだろう。
しかしよく見ると、キャンパスを闊歩する多くの若者たちの姿。
彼らはその人生のピークとも言える青年期、心の奥深くに横たわる疑問の答えを求めてここやってきて、「ギータ」や「ウパニシャッド」などのインド古典哲学を学んでいる。
祖父に有名な哲学者を持つ、24歳のドゥワラク・リーララムはしごく若い頃、バイクレーサーとして活躍した。
イギリスでモーターバイク・エンジニアを専攻、そのキャリアは約束されたかに見えたのに、その道をある日きっぱりとあきらめてしまった。
「とても怒りっぽい性格だった。ちょっとしたことが気に障り、自らのその気性に苦しんだ。」
この地で人として安らかに生きる術を学んでいる。
30歳のジャル・ミストリーさんはヴェダンタで学んでいるこの4年間、プネ市内でさまざまなイベントを企画している。
「多くのことを学べるから、なるべく若い時にここへ来た方がいい。人生をよりよく生きるための方法を習得すれば、半分以上残された余生を多いに有意義に過ごすことができるだろう。」
*********************
人としてよりよく生きるには、他人とどのように関わっていくべきか、といった基本的な問いは、誰の心にもあると思います。願わくば小さなことを気にせず、大切なものをいつも見極め、充実しつつも心穏やかな人生を送りたい。
Copyrights © 2001-2004,ASKSiddhi.com, All rights reserved.