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わたしはオート・ボクサー
2004.6.14(火) PUNE Newsline
一日のうち数時間は、迫り来るマッチに備えた生徒たちにボクシングを教えている。
その他の時間は、「自分のパン」を稼ぐため、プネ市内の混雑した道路をオートリクシャーで走り回る。
1人二役をこなすマヘンドラ・ジャヴェーリさん、男前の(
ASKSiddhi注
)34歳。
州、および国内トーナメントの常連出場者、オートリクシャー・ドライバーの職を得た後もスポーツへの情熱は捨てきれなかった。
父親は軍人。
学校時代のことを回想してマヘンドラさん、「競争というものが存在しなかったから、のほほんとしてた。」
そこで刺激を求めてなのか、15歳の時、ソムワール・ペス(Somwar Peth)にあるShri Samartya Vyayam Mandirでボクシング・トレーニングを受け始めた。
1983年、ムンバイで行われた州の大会に初出場。
「マハーラシュトラ中から集まったベスト・ボクサーに囲まれて、スリルだったぜ。」
それからすぐに、別の大会の機会に恵まれたが、金銭面での問題に頭を悩ませた。
「国レベルの大会まで進めば、費用は出してもらえるんだけど、そこまでいくまでの間は、自分で工面しなければならない。」
データ・エントリー業務の仕事に就いていたが、それでは埒があかなくなり、他の仕事も探すが、なかなか見つからない。
唯一の解決法として6年前、オートリクシャーを購入し、ドライバーとしての仕事を始めた。
朝晩2時間ボクシング教師として、また時にはマッチのレフリーとして活躍しながらオートリクシャーを運転するジャヴェリさん。
「オートやってると、よくお客に俺のことについて聞かれるんだ。英語が話せるから不思議なんだろうね。そこでマッチの話なんかをするんだ。びっくりされるよ、オート運転手としては珍しいんだろう。レフリーとしてもらえる収入は最低限だから仕方がないさ。」
現在は自分の子供たちにボクシングを教えはじめた。
「もっとボクシングがポピュラーになって、この子達に国を代表するボクサーになって欲しいと願っている。今は夢にすぎないけど、確実に前進しているよ。」
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色々なスポーツが、もっと市民に浸透していけば、と思います。
それにしてもこのリクシャードライバー、なかなかハンサムな方でした。
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