日本からのフライトも発着するChatrapati
Shivaji国際空港のあるムンバイ近郊に位置し、プネもまた多くの観光客を集め、またマハーラシュトラ州の文化的中心地、そして重要な商業・文教都市として名高い。
プネにある観光地はそれほど有名ではないかもしれないが、訪れる価値は十分にあるだろう。
19世紀初頭まで北西インドを治めていたマラータ王国の拠点となった都市で、近郊にはラージャ(王)シヴァージの栄光を物語る数多くの砦が築かれた。
現在も残る古い建物や砦などの遺産はその色を濃く残す。
ムガル帝国、そして大英帝国(イギリス)の最後まで強敵となった王国や王族に関係する遺産がいまなお時代の栄華を物語る一方で、イギリス時代に建てられたゴシック建築も目立ち、その対称がおもしろい。
プネは大都会とは言えないが、それゆえ喧騒から逃れ疲れをほぐしたい人々にとってはちょうど良い都市だ。
町のサイズも大きすぎずまとまって落ち着いており、人々は穏やかで明らかにリラックスできる雰囲気の町だが、都市機能は申し分なく十分に備えている。
外国人も多いので洗練された雰囲気もあり、英語もよく通じる。
先進国でよく見かけるようなモダンなカフェやコンチネンタルレストランも軒を連ね、デパートやブティック、スーパーマーケットなどでのショッピング、一流ホテル、クラブ、バーやディスコにもことかかない。
それでいて一歩下町に入れば、プネ庶民の生活の舞台である旧市街をのぞくことができる。
野菜市場や雑貨市場では、雑多に物が積み上げられた商店街で人々にもまれながら、買い物の値段交渉をする人々の光景を至るところで目撃するだろう。
また、プネは今やコスモポリタンと化したムンバイと違い、マラティ語マハーラシュトラ州としての中心地で、マラティ語が標準語として使用されていることも特徴。
日本人も多く、また日本語の勉強をしている若者たちが非常に多いことも忘れてはならない。
プネ大学、Film and Television Institute of India(映画・テレビの専門学校)など一流の教育機関や、インドが誇る名門軍学校National Defence Academyなどが集まる文教都市として、近年のIT関連企業の著しい進出によるIT都市として、Osho Commune Internationalなどに代表される施設などへの世界中の若者が集中するインターナショナル都市として、現代インドを凝縮した都市だ。
歴史
プネはマラータ兵士の将軍シバージーが1750年にマラータ王国の首都と定めたところ。
その後短期にわたり、ハイダラバードのニザム藩王国の統治下におかれた後、1817年東インド会社の進出によりイギリス統治下に入るまで、プネはマラータのペシュワ一族によって治められていた。
イギリスは統治時代プネをマハーラシュトラの夏の首都として、また軍営地(カントンメント)として整備した。
現在プネにはマラータ時代の壮麗さはずいぶん失われたが、市内にある宮殿跡は今なお優雅なたたずまいを残し、貴重な遺産となっている。
観光のベストシーズン
6月から9月にかけてプネは雨季に入る。
したがって、雨季を避けた10月から5月までが観光シーズンと言えよう。
夏季は気温が高くなるのでコットン衣類、冬季は朝晩がかなり冷え込むので、日中は半そでで十分としても、軽めのジャケットがあると快適である。
湿度は年間を通してそれほどなく、蒸し暑さはない。
面積:146.11平方km
人口:156万7千人
海抜:560m
言語:マラティ語、ヒンディ語、英語
観光最適時期:10月−5月(モンスーンを除く全シーズン)
市外局番:020
|