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バナナでできたジーンズはいかが?
2004.6.30(水) The Times Of India

インドの国立デザイン学会(National Institute Of Design...NID)が、日本の名古屋市立大学専門家チーム「バナナグリーン・ゴールドプロジェクト」による、バナナ農園から出る廃棄物(バナナ廃棄物)を利用した衣服用繊維の開発に協力する。

バナナ廃棄物とは、植樹して3−6ヵ月で結実したのち腐ってしまう運命にあるバナナの木そのものも含んでいる。
バナナの木はひとつの役目を終えると、またすぐに新しく生えてくるが、この周期は20年単位である。

2002年から2003年の統計によると、世界のバナナ生産高5800万トンのうちインドの生産高は1020万トンを占め、世界最大のバナナ生産国のひとつとして、このプロジェクトに参加することは最も望ましい、とNID責任者ダーリー・オコーシィ(Darlie O'Koshy)氏。

先週インドを訪問したプロジェクトリーダー、モリシマ・ヒロシ氏とNIDとの間で、具体的なプロジェクト設計についての話し合いが持たれた。

ちなみにバナナを生産する世界129ヶ所の国と地域のバナナ廃棄物の量は、10億トンにも上るとされている。

「バナナグリーン・ゴールドプロジェクト」のウェブサイトによれば、日本の和紙技術と最新テクノロジーをミックスした、世界初の環境フレンドリー、ケミカルフリーなバナナ紙またはバナナ布の開発に成功した。
また運用コストも約1000万円以下、小資本で実現可能であるところも注目に値する。
1トンのバナナ廃棄物から、20人の労働者でA4サイズのノート用紙もしくは包装紙24000枚生産することができる。

このバナナサイクルは、バナナ生産国がバナナおよびそのパルプ(製紙原料)を、木材の代替として先進諸国に輸出することで、外貨獲得と紙の国内自給が同時に可能となる。

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バナナならではの味のある衣類ができあがったら、ブランドとしての価値も付加されるのではないでしょうか。


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