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92歳長寿ランナーがアディダスとCM契約
2004.3.30(火) The Times Of India

ファウジャ・シンFauja Singh)さん92歳、現役のご長寿マラソンランナーが、この度スポーツ用品世界最大手メーカーのひとつ、アディダスとのコマーシャル契約を結んだ。
並みいる他のスーパースターたち――デヴィド・ベッカム、ジョニー・ウィルキンソン、ライラ・アリ(モハメド・アリの娘)――と堂々と肩を並べることになったこのおじいさん、その理由とは。

彼のアスリート履歴は「遅咲き」だった、とファウジャさんは認めた。
人生始めの81年間(!)は、インドで自営農業をしていたが、「別のステップを踏むため」のジョギングは毎日欠かしたことはなかったという。
第2次大戦前、若かったファウジャさんはしばしば村のスポーツ競技大会に出場し、誰よりも速く走ったという。
しかし36歳になったころ、家族を養う責任――現在4人の子供、13人の孫、5人のひ孫がいる――が、ファウジャさんをランニングから遠ざけた。

そして11年前、妻が亡くなり息子を頼ってイギリスへ移住、この頃から遠き日の情熱に再び火がついた。
ホームシック、言葉の壁、一日中もてあます時間――これらを乗り越え、精神的、肉体的に満たされるため、ファウジャさんができたことはただ1つ、それはランニングだった。

始めは5−10kmの短距離レースへの挑戦からスタート、4年後の89歳の時、実に53年ぶりに、フローラ・ロンドンマラソンに参加した。
6時間54分かけて、ファウジャさんは見事完走、翌年も変わらぬ記録でやはり完走、90歳としては世界記録を樹立した。

2000年からはまさに「記録更新に年齢のバリアはない」ということを証明するかのように、トロントマラソンで初参加の年より記録を1時間以上縮め、42.195kmを5時間50分で、92歳にして完走、この年齢でのランナー史上もちろん最高記録となった。

各方面からの注目は大変なものだったが、ファウジャさんの目標はあくまでも「この距離を完走した最も最高齢としてギネスブックに載ること。」
ということは、98歳まで走りつづけることを意味する。
来月93歳になるファウジャさん、今年もロンドンマラソン参加を予定しており、大会史上最高齢参加者となることはもはや間違いない。

ファウジャさん出演のコマーシャルは、先週からすでにイギリスビルボードを飾っている。
キャンペーンのスローガンは「不可能はないImpossible is nothing)」

事実、競技大会への参加者は、年々高齢化しているという。
年2回開催される世界ベテランアスレチックチャンピオンシップ昨年の参加者3万3千人のうち、1130人は60歳以上だった。

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とても強く感動した記事でした。
何かに挑戦することに、年齢制限はない、と本当に思います。

 


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