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インド人になったフランス人
2003.12.29 BBC News
BBC World Todayプログラムがインド在住歴33年の作家であり歴史家でもある、
Francis Wacziarg
氏を取材した。
彼はフランス出身で、インド在住20年を超えた時インド国籍を獲得し、インドに本格的に移民した。
――
インドが新鮮だと感じるわたしは、西欧はもう古いと思ってしまう。
インドへやってくる前の子供時代にもフランスではなくいくつかの国々で生活した経験があり、したがって少しは他の国々も知っています。
ところがインドへ足を踏み入れた時――まさにここが住みたかった場所だったんです。
この決定は単にインドがわたしの気に入った、ということに過ぎない。
フランスに愛想をつかした訳ではないんです。
実際仕事のため、また家族に会うため年に数回はフランスへ帰ります。
それでも心底インドがわたしの家だと思います。
インドについて、ラジャスターンについての本も二冊書きました。
これらの本のための調査のために、今は廃墟となったとても古い城砦に偶然出会いました。
そこでビジネスパートナーと共に、そのうちの一つをもともと持つ華麗さを残しつつ、ホテルに改築しました。
これはわたしの情熱に火がついた始めの経験でした。
単にビジネスとしてではなく、それを超えて社会のための何か、ひいては国のための何かになれば、と考えています。
良く知られるように、リッチなフランス文化を吸収することも多大な利益となると考えています。
インドのように、フランスにも何百年の歴史を持つ文化が存在します。
そこで、わたしは双方の国の間にまたがって、両方の文化を楽しんでみるよい機会が与えられたと思っています。
わたしは自分自身をフランコ−インディアンまたはインディアン−フレンチマンと呼びます。
国籍を変えることはできますが、文化を変えることはできません。
わたしはそれを面白いと感じます。
フランス文化にルートを持ちながら、インド文化に窓を開けることができたのですから。
おそらくフランスに住みたいと思うことはないでしょう。
なぜならインドが持つ達成への意識が、西欧ではもう失われているからです。
西欧はもう古いと思います、インドが新鮮な国だと感じるようになってから・・・
ここにはやってみたいと思うことがわんさかあります。
他の国ではできると思えなかったことでも、ここでできることがたくさんあるのです。
インドの特色は、中世のものがいまだに存在し、現代と共存し、また達成される余地があるというところです。
これは、世界中の多くの国で見られることではありません。
ここに永住しているのでインド人の友人しか作らない主義ですが、その友人たちがわたしを気に入るわけは、インド人になりきるわけでなく、インドでくつろいでいるからだと思っています。
わたしはインドの服を着ません――彼らによれば「それがいい」とのことですが――なぜなら伝統の服は仮装服ではないからです。
そして外国人がインドの服を着ると、仮装服と見えがちです。
その文化の本質的に一部にならない限り、猿まねをすることは文化に対する尊敬を欠いた行為になります。
よく人々が言うことは、わたしはわたしのままだからいい、そのままでとても親しみを感じるのだ、と――
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