中型エアクラフト「サラス」登場
2004.8.23(月)
Yahoo! News
BANGALORE (Reuters)
22日、インドのテクノロジーキャピタルバンガロール上空にて、14シートの中型エア
クラフト「サラス(Saras)」の試験飛行に成功した。
このエアクラフト開発ベンチャーは、他国と同様ボーイング社、エアバス社などから旅客
機、また大型軍用機のほとんども輸入に頼っていたインドにとって、長年の試みだった。
国立航空研究所(NAL)とヒンドゥスタン航空会社(HAL)が共同開発した「サラ
ス」本体の価格は3億3000万ルピー(710万ドル)で、インド空軍が6機購入を希
望している。
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HALチェアマン、N.R.モハンティ氏がロイター通信に語ったところによると、現在
ロシアのスコイ設計局、NPOサターン、ボーイング社、フランスのスネクマ社などの企
業、共同体がパートナーシップを打診しており、また2020年までに60−95シート
級の飛行機5000機が世界中に輸出される見込み。 |
「サラス」開発におけるもっとも難関だったと言われているのは、1998年インド核実
験に関する制裁として、アメリカ合衆国が軍用部品のインド向け輸出を中止し、開発が一
時中断たことだろう。
NAL代表のT.Sプラーラド氏によれば、「サラス」のうち60−70%の部品はイン
ド国内で生産されたもので、残りは輸入、重さは6.9トンで当初の見積もりより
800kg重いものが完成したものの、「乗り心地のよさを追求した結果で、サラスは商
業的用途に申し分のないエアクラフトに仕上がった。」
今後1年以内に、改良型も新たに開発される計画だ。
小型機「サラス」は、主にインドの辺境地域をリンクすることで、まだ多く眠るグローバ
ルマーケットへの可能性を掘り出すことも期待されている。
また、主要競合社よりも20%安い価格でのエアクラフト開発もポイントだ。
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インドの新しい試みのひとつです。
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