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インドをもっと知ろう! |
出生コントロールに失敗した恩恵
2005.4.24(日) The Times of India
上昇し続けるインドの人口は、この国の経済成長を妨げ、資源を摩耗させていると悪口を言われることが多かったが、このデータを見れば、将来はさほど暗くもなさそうだ。
今後15〜20年間、インドの人口は増え続けることが予測され、現在の11億人から2025年には14億人、2050年には16億人に達すると見込まれている。
しかしながら、15歳から64歳までの就業可能人口(現在6億2300万人)は2025年には9億4200万人、2050年までに10億6000万人になる。
すなわちインド国内では就業可能人口が4700万人余る一方、アメリカでは1700万人、中国では1000万人、日本900万人、ロシア600万人の労働力が不足する恐れがあるとされ、少なくとも2050年までは、インドの「若さ」と労働力は、今後も高齢化社会を迎えつつある国々へ人的資源をグローバルに提供していくことが期待されていくだろう。
政府はそれに対応するべく人的資源への投資、すなわち教育、雇用機会の創出が、インフラ整備と共に必須の課題となっていくだろう。
数字
· 増え続けるインドの人口は現在11億人:2025年には14億人、2050年までに16億人
· インド人口は2030年ごろ中国を追い抜く
就業可能人口
· 15歳から64歳までの人口2000年現在6億2300万人:2025年には9億4200万人、2050年に10億6000万人
利点
· インド人の平均年齢は26歳。一方中国は33歳で、一人っ子政策により退職人口が就業人口を上回っていく
· 2020年に4700万人の余剰人的資源、一方アメリカ合衆国は1700万人、中国1000万人の不足
· インドでは2050年まで人件費の安い状態が続く見込み
· 人口増加率は2010年までに中国を追い抜く
· インド経済は2050年まで毎年5%以上の成長率を維持
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インドの人口にまつわる冗談として、マイクロソフトの副社長は子供の頃、父親から「食べ物を残してばかりいたら、インドのお腹を空かせた貧しい子が来て全部食べてしまうよ」と教わったそうですが、現在彼は自分の娘に、「宿題をしないでいたら、インド人が来て仕事を取ってしまうよ(勉強しないままだと、将来いい仕事にありつく前にインド人に取られてしまうよ)」と言い聞かせているそうです。
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