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ムンバイのゲイやレズビアンたち
2004.6.22(火) The Times Of India

レズビアンを描いていることで話題の映画「Girlfriend」を皮切りに、ゲイの権利活動家がムンバイ在住のゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーたちが直面する多くの問題について喚起した。

「インド人によるゲイ文化は確実に形成されつつある。」
ムンバイにある団体ハムセーファー・トラスト(Humsafar Trust)の理事アショク・ロウ・カヴィ氏は語った。

カヴィ氏によれば、インド社会は西欧社会に比べ、ホモセクシュアリティに対する寛容さに欠けていることから、「ゲイの人々はその性的関心を秘密にしてしまう。インドでは社会の基本は個人ではなく家族であり、よって1人で悩みを抱え込むことは非常に難しい。」

またレズビアンたちはゲイたちよりも多くの試練に立ち向かうことになる。
「独身男性は(社会的非難を浴びることなく)一緒に暮らすことが問題なくできるが、独身女性が共に暮らしているのは誹謗中傷を浴びることが度々ある。」
ロウ・カヴィ氏は言う。

レズビアン支援団体のギータ・クマーナ氏もこれに同意し、
「インド女性のプライバシーは一体どこにあるのでしょうか?父親、兄弟、夫に常に守られている(監視されている)べき存在として当然とみなされています。」

クマーナ氏いわく、レズビアンにとって最大の試練は、彼女たちがパートナーと一緒に暮らすために家を出る際、その決断を家族に話さなければならない時。
すなわち人と違った性的関心について白状して、特に両親に理解してもらうのに大変な困難を強いられる。

「わたしは両親に(自らがレズビアンであることを)決して話しませんでした。おそらく(わたしがよく登場することから)新聞を通じて今ごろ知っていることでしょう。」
クマーナ氏。

過去10年間、ゲイの人々はバーやディスコといった場所でのパーティなども含め、出会いの場を形成してきた、とロウ・カヴィ氏。
一方でクマーナ氏は、レズビアンたちにとってオープンに出会うことのできる公共の場はほとんどない、と言う。

ゲイの日常を描写した「ボーイフレンド」を出版した、小説家で大学教授のR・ラージ・ラオ氏は、
「社会的地位に関わらず、ゲイ男性はその性的関心をオープンにすることがまだできていない。大衆の関心の的であるボリウッドからミュージックビデオなどのメディアがもっと積極的にゲイ文化を反映するようになれば、(ゲイの人々は)もっと楽に生きられるだろうに。それからゲイをどうのこうの言う以前に、結婚に関する個人の選択の自由を厳しく尊重すべきだ。」

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家族なしでは個人の存在は考えられず、両親に従うのが最大の美徳であるインドで、ホモセクシュアルに理解を示すことのできる人々はどのぐらいいるのでしょうか。


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