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チベット人男性がインド人妻と息子を探して34年
2004.3.19(金) KeralaNext.com

インド人の妻とその息子が行方不明になって34年も経た今もなお、あるチベット人の男性は探しつづけている。

独立国家だった頃のシッキムにあった、ある村出身の女性ナロミト・ラプチャNalomit Lapcha)さんが、わずか1歳だった息子と一緒にいたところを最後に目撃されたのは1970年。
まだ20代前半だったラプチャさんは当時ネパールのポカラにあったチベット難民救済センターで働いていたチベット人男性クサング・シェラプさんの妻。

2人はラプチャさんが学生時代住んでいたインドのダージリンで知り合い、恋に落ち結婚、ラプチャさんは夫に伴ってネパールへやってきた。

ポカラに拠点を置いていた夫のシェラプさん、
「ある日仕事から帰ってきたら誰も家に居なかったんです。」
と、放心状態で話した。

1972年、シェラプさんはチベット難民代表としてフランスに出張、それ以来パリでレストランを開店、フランス国籍も取得し、当地に滞在し続けているが、行方不明になった妻と息子を見つけ出すことをあきらめたことはない。

現在ネパールを訪問中のシェラプさん、とりあえず何か情報を得られるかもしれないと、インドを訪れてみる予定だ。

「何が起こったのかわかりませんが、わたしたちは喧嘩をしたことさえないし、なぜ。
彼らが生きているのか亡くなっているのかさえわかりません。」
と、今なお悲痛に困惑した面持ちで語った。

今はビジネスから引退したシェラプさん、先月カトマンズにやって来て、この謎の失踪を解明する最後の試みをするつもりだ。

「わたしはもう年老いています。せめて息子に会いたい、と心から思っています。」
と悲しげに語るシェラプさん。

乳児だった息子のサムドゥルクちゃんも、生存であれば現在33歳の立派な青年になっていることだろう。

決して再婚しなかったシェラプさん、今は悲観的な考えが頭を覆うことも多くなった。
20日にパリへの帰路につく前に、希望のともし火となるようないかなる情報でも獲得したいと、情報提供者に賞金授与の宣言もした。

「妻の面影を探すのは不可能に近いでしょう。時の流れによって人相は変わっていくものだからです。
妻はとても色白でほっそりしていました。しかし月日がたって、おそらくまったく違う容貌になっていることでしょう。」
とシェラプさんは悔やむ。

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「真実の愛」という言葉が頭の中によぎりました。
おそらく奥様はとても美しい方だったのでしょう。


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