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勤労少年の底力
2005.7.18(月) PUNE Times

貧しい家族を支えるため、ベル(Bhel、スナックの一種)を売り歩く少年が、一方で州統一高等試験(Higher Secondary Certificate:HSC)で成績上位者をキープ、これは映画の世界ではない。

州統一中等試験でも成績上位を収め、現在アバサヘブ・ガルワレ・カレッジ(Abasaheb Garware College)で学ぶワイバウ・チドレワール(Vaibhav Chidrewar)さんの父は数年前に事業に失敗し、手引きのリアカーでベルを売り歩く母親を手伝いながら家計を支える。
一方で、今回のHSC試験では93%をマーク、州で13位の成績上位者入りを見事果たした。
しかしながら、非常に貧しいため、今後の高等教育に費やす資金が乏しく、心配が大きい。

「(専攻を)化学工学にするか電子工学にするかで迷っていますが、一番の懸念はその費用です」ワイバウさんはTimes of Indiaの取材に答えた。
将来の計画について、「もしプネ技術大学(College Of Engineering, Pune)に合格できなかった場合、私立の技術大学への入学を考えなければならないかもしれません」

母親はしかし、楽観的である。
「まさか(SSC、HSC両方で)こんなに良い成績を収めるとは期待していませんでしたが、これも飽くなき努力の結果だと思っています。もし必要があれば、家を離れたところできちんとした教育を受けることに何の異論もありません」

ワイバウさんの勉学を9歳の時から支えてきた地元チャリティ団体の恩師、シュバダ・マリさんは、
「適正テストでは、電子工学を選ぶ方がいいと思います。でも勉学と同時に、家計を支える責任も抱えているため、適した選択肢を用意してあげたいと思っています」と語っている。

一方父親の事業の際借り入れたローン返済を迫られており、家の確保さえ危うい状態だ。

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若者の未来が明るいものとなりますように。

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