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ガンディー首相への道
2004.5.18(火) BBC News
選挙ドラマの翌日、インド大統領はソニア・ガンディー氏を招き、次期政府における枠組みを協議した。
インド株式市場は、景気上昇が失速するのではないかとの不安感で、たった1日で株式指数に最大下落が見られた。
また貿易業者たちは、コミュニスト(社会主義)党に支持される新政府に対する不安感をあらわにした。
ボイコット
コングレス党は19日にも彼らのイタリア生まれの総裁が正式に首相になることを宣言するとしているが、退陣しようとしているBJP(インド人民党)は、その外国生まれを理由にその就任式をボイコットする見込み。
17日に、ガンディー氏関係者および関係党幹部を交えた話し合いにおいて、ガンディー氏は首相の職を辞退するのではないかという見通しがされた。
しかしその日後半になり、コングレス党スポークスマンはガンディー氏が18日にも大統領と会見するということを発表した。
一方ガンディー氏への招待状の中で、アブドゥル・カラム大統領は招待の理由について、
「最大議席政党とその同盟政党の1総裁として」と、慎重な表現を使用。
もしもガンディー氏が首相の座に就任すれば、ネール・ガンディー王朝メンバーとして4番目の総理大臣となるだろう。
しかしヒンドゥー・ナショナリストである、インド人民党(Bharatiya Janata Party...BJP)は、その総裁で現首相アタル・ビハリ・バジパイ氏が出席することを例外とし、首相就任式をボイコットすることを表明した。
市場不安
選挙結果を受け、ボンベイ株式市場(BSE)は株式指数30銘柄が平均553.29ポイントの下落を見せ、上場企業の不安感をあらわにした。
トレードは一時的に混乱し、市場終了時には11%のダウンという結果になった。
専門家はコングレス党と連帯するコミュニスト党を嫌う海外投資家が、経済成長がブロックされるのではないかという不安を抱いて、株を売り始めていると指摘。
コングレス党幹部リーダーで、前経済大臣マンモハン・シン氏は、
「投資家の皆様には、成長および貯蓄を重んじるわたしたちのポリシーを理解していただきたい。過去10−12年間になされた偉大な功績を、後退させるようなことはしない。」
とコメントした。
シン氏は1990年代のコングレス政権下、インド経済発展に貢献した人物であり、作為的に株価を操ろうとする動きに対し、政府は断固とした対策を取るべきだと主張。
「新政府は、故意に株価の操作をしようともくろむ人々に対し、具体的な行動を辞さないだろう。」と宣言した。
またコミュニスト党は、新政府の後ろ盾には控えるが、参加することはない、と17日の定例会議で発表した。
コングレス党の、今回総選挙における大勝は予想外の出来事だった。
BJPは、これまでの経済成長およびパキスタンとの平和構築の実績から、ゆるぎない自信を持っていたからだ。
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政党が変わり政策が変わることが、この大きな国においてとても大きな影響を持つことを学びました
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