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ミラ・ナイール、ボリウッドじゃないだけじゃない
2005.6.17(金) BBC News
愛の象徴、タージ・マハル。
観光客、記念品を売り歩く商人、住民たちは、現在アグラーで撮影されている映画に、多くのクエスチョン・マークを禁じえない。 |

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タージはボリウッドのメジャーなロケ地であることから、当地の人々は派手に装ったスターたちが、霊廟の周りを監督の「キュー」を合図に踊りまくる撮影風景を見慣れてきたから、赤砂岩のモスクの中でシンプルに、静かに進行しているインド人移民家族をテーマにしたこの映画の撮影には、様々な憶測、うわさが飛び交っているのも無理はない。

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「モンスーン・ウェディング」のミラ・ナイール監督は、予算900万ドル、彼女にとって8番目となる新作映画、厳しい撮影スケジュールとなった「ネイムセイク(The Namesake)」の最後の仕上げに忙しい。
ナイール監督が国際的に著名な映画人であるということと、ボリウッドで最も才能ある俳優人、タブーとイルファン・カーンを採用していることは、この際見物人には関係ない。 |
「なぜ(ボリウッドスターの)シャー・ルク・カーン を採用しないの?」
というのが大衆の声、白人を多く採用していることから「タージを誹謗するつもりじゃ」との噂も立つ。
「ネイムセイク」は、ピュリツァー賞受賞のインド人作家ジュンパ・ラヒリ(Jhumpa Lahiri)の処女作品で、文化の間で衝突し、もつれ合う世代間の繋がりなど、移民の運命を2大陸、3世代に渡って描く。
「それほど単純ではない、典型的な移民の話です。世界2大都市を股にかけ、複雑な数々のドラマが繰り広げられます」
ナイール氏は説明した。 |

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ナイール監督自身も、子供の頃夏休みを毎年カルカッタで過ごすこと12年、そしてニューヨーク在住歴20年以上である。
「ネイムセイク」で描かれているホームとカルチャーの間をさまよう移民たちの様子が、ナイール氏曰く「音、匂い、路上の生活、派手な落書き、街自体が持つ創造力など、共通するところの多い」2つの都市を舞台にふんだんに描かれている。

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リアル感を追及する映画制作者として(「モンスーン・ウェディング」で、手持ちカメラのブレ感と、アマチュア出演者の大量採用は記憶に新しい)、オリジナル小説の作家ジュンパ・ラヒリと、ニューヨーク、及びカルカッタに在住する親族26名を、映画に出演させた。
「本物志向が、私のこだわりなんです」とナイール氏。
「サラーム・ボンベイ(Salaam Bombay)」ではストリートチルドレンを、「モンスーン・ウェディング」では、ナイール氏を含めた出演者の家族全員も巻き込んだ。
ちなみに来年春からナイール氏が、クリス・タッカー(Chris Tucker)を主演俳優に起用して撮影を開始する新作映画、「Gangsta MD」は、作家のジェイソン・フィラーディ(Jason Filardi「Bringing Down The House」)がボリウッド映画「Munnabhai MBBS」からインスピレーションを受けて執筆した作品だ。 |
映画制作の合間、本物志向のナイール氏は、ウガンダの首都カンパラに南アジア及び東アジア諸国からの学生を対象とした映画学校を開校する。
学校設立を発表するや、6カ国から150あまりの入学申請が送られ、最終的に8名の学生が選ばた。
ハリウッドの仲間ソフィア・コッポラ(Sophia Copolla)やスパイク・リー(Spike Lee)なども講師として参加し、毎年映画界で活躍する代表的な監督人が、同校で授業を行う。
「南アジア、アフリカ諸国には多くのドラマが眠っている。これらを映画に置き換えるのも、一つの方法」
ナイール氏は語っている。 |

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女優さんがとてもきれいで、ぜひ見てみたい映画です。
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