ナシクはワインが熱い!
2005.3.17(木) Rediff.com
皆様はご存知かどうか分かりませんが、マハーラシュトラ州政府が2001年に発表した「ブドウ加工産業ポリシー」をきっかけに、この2年間、たくさんのワイナリーが州内にオープンした。
先週Rediff.comリポーターがそのうちのいくつかを訪問した。
一般に、新しいブドウ栽培者たちは、およそ500万〜5000万ルピーの投資をしてブドウ栽培設備を整え、製造されるワインは以前のものと比べて格別に上質のものとなっている。
驚くなかれ、「不可欠ないくつかの特定要素」が必要とされるワイン製造において、ブドウ栽培農家はワイン用のブドウ栽培の極意を熟知(毎年が「ヴィンテージ」年とされているほど!)している。
全ての起源はナシク初のワイナリー、スラ(Sula)にある。
最近になり、このワイナリーでは従来の200キロリットルから、毎年900キロリットル規模へと製造設備を拡大。
同ワイナリーの卸売りするワインは、ブドウもインド製の「メイドインインディア」から、10カ国から取り寄せた大量の輸入ワイン、価格もボトル当たり700ルピー(Astica、Hardy’s)から5000ルピーもするもの(Greppone Mazzi Brunello di Montalcino)まで千差万別。
ヒット商品としては、現在ムンバイ限定販売のDindori Reserve Shiraz(1ボトル650ルピー)。
熟成したなめらかさ、フルーティーで芳醇な香り、わざわざ遠くから買い求めにくる客もいるほどだ。
ナシクから35キロほどの場所にあるヴィンチュール・ワインパーク(Vinchur Wine Park)内のサンカルプ・ワインヤード(Sankalp Vineyards)が販売するワインは、全て1本500ルピー以下のもの(ムンバイのみ)。
このワイナリーが販売するチェニン・ブラン(Chenin Blanc)はミディアムボディー、さわやかでフルーティ、ソーヴィニョン・ブラン(Sauvignon Blanc)はドライでほのかな草の香りが特徴。
リポーターの試飲では、ローズ(白ジンファンデル)がイチオシ。
人気のレッド・ジンファンデルはピリッとした複雑な味わいだ。
シンフォニー品種のマスカットで作られた新発売のスウィートデザートワインもお試しあれ。
ナシクワイン畑の真ん中にある、NDワイン。
湖畔に美しくたたずむこのワイナリーの脇には広々としたワイン畑が展開、各有名製造業者にワインとワイン用ブドウを出荷している。
独自の品種物ワイン(工場と同じ名前で販売し、1ボトル400ルピーで販売)は、限定販売のため知るひとぞ知るお宝ワイン。
また、最近オープンした「ビンテージワイン」ワイナリーのオーナーは、ピノ・ノワール(Pinot Noir) やシャルドネ(Chardonnay)種のブドウ栽培に成功したインテリ、こちらも興味深い。
マハーラシュトラ州で盛んになってきた昨今のワインブームには、これから一層弾みがついていきそうだ。
州内だけでも2万3000ヘクタールのブドウ畑があり、そのうち1000ヘクタールがワイン用品種で、今後もっと拡大していく可能性がある。
時期、収穫量、製造量が拡大していけば、価格も安くなっていくだろう。
すなわちこれからは、もっとワインを楽しまなければ!
健康と繁栄を祈って、一日の終わりに、乾杯!!
ワイン品種
インドにあるワイン用品種のブドウのほとんどは、シャルドネやソーヴィニョン・ブランを始めとするフランス発の「ノーブル」種と呼ばれる品種である。 |
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最近、ワインを楽しむ習慣はこちらでも人気が高くなってきました。ワイン嫌いのわたしでも楽しめる、あっさりめの味が特長です。
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