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ソニア・ガンディー勝利でイタリアの町が沸く
2004.5.16() Yahoo! News

ORBASSANO, Italy (Reuters):
イタリアにあるソニア・ガンディー氏の故郷オーバッサーノ(Orbassano)では14日、世界最大の民主主義国家の総選挙で、予想外の勝利を収めた彼女を称える電報が次々に届いた。

コングレス党勝利の報を受け、オーバッサーノ市長のカルロ・マローニ(Carlo Marroni)氏も、ソニア氏の母親と2人の姉妹に祝電を送った。

57年前にこの小さな町で生まれたソニア氏、政治的キャリアを紡ぎあげ、10億の人々の暮らすインドを統治する総理大臣になろうとしている。

「わたしたちは、急成長する世界最大の民主主義国家がさらに発展するための基礎を作ることができた、あなたのその能力を誇りに思う。」
マローニ氏の5行ほどの電報は、オーバッサーノの住民2万5千人の署名とともに、送られた。
「オーバッサーノ(のすべての住民)はあなたを認めている。(インドの)成長、発展、連帯への道を示してください。あなたの築くインドは、わたしたちと共にあります。」

ソニア・ガンディー氏がイタリア北部の都市チューリン(Turin)郊外にある町オーバッサーノを、イギリスのケンブリッジ大学で英語を学ぶために出発したのは1960年代。
そこでインドのいわゆるネール=ガンディー政治時代の、息子世代にあたるラジヴ・ガンディー(Rajiv Gandhi)氏と出会う。

家族の反対を押し切り、ラジヴ氏とヒンドゥー結婚で結ばれたのは21歳の時。
30年後の1991年、義母であった元インド首相インディラ・ガンディー氏、そして夫のラジヴ・ガンディー氏が暗殺されたのち、彼女は自らが立ち上がり政治の世界に足を踏み入れた。
現総裁に就任したのは1998年。

この2つの悲劇が起こった時、ソニア氏のイタリア家族の元へも報道陣が群がったとされるが、今回のコングレス党勝利の報でも普通の生活を送っている彼らにとって、少なからず大きな騒ぎになっている。

また、マローニ市長はインディラ氏、ラジヴ氏暗殺の過去に触れ、ソニア氏の身辺セキュリティーの強化に関する配慮を求める発言も。

ラ・スタンパ(La Stampa)新聞はソニア氏の母親パオラ・プレデボン(Paola Predebon)さんについて、ソニア氏の子供時代に関する近所の人々の評判(明るくて歌が上手、誰にでも親切だったなど)、子供好きで、教師になりたかったという夢について報道した。
また、この町に30年以上住んでいるインド国籍の女性、アヴタール・シン・ラナさんにインタビューし、ソニア氏について誇りに思うというコメントも掲載した。

マローニ市長はソニア氏祝福のための派遣団を町から送ることを考えているが、
「慎重に計画していきたい。ソニアさんを困惑させたくないしね。」
と語り、具体的な計画はまだであることを表明した。

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15日現在、第1党となったコングレス党は全会一致でソニア総裁を首相候補とすることを決定し、連立政党からも大きな反対がないことから、近日中に、ソニア氏首相就任が決定すると思われます。(西日本新聞 参)


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