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ネパール初のITパーク
2004.4.14(水) KeralaNext.com

インドの技術援助を受け、ネパール初のITパークが7月から始まる。

首都カトマンドゥから30kmほど東にある、カヴレパランチョウク(Kavrepalanchowk)地方バネパ(Banepa)という町にあるこのITパーク。
コンピュータソフトウェアのプロモーション・開発・輸出と、情報通信技術(ICT)関連製品とサービスが行われる予定で、主に国際取引に焦点を当てて建設された。

ネパールのIT誘致計画は、首相スルヤ・バドゥール・タパ(Surya Bhadur Thapa)氏の指揮のもと、7ヶ月前に立ちあがった。
この計画に関わる高等委員会のメンバー秘書、アトマ・ラム・ギーミレ(Atma Ram Ghimire)氏によれば、「インフォシスなどの企業が小規模センターを設置することもできる。」とのこと。

初期段階のITパークのUSP(ユニークセリングポイント)は、ネパールが誇るITC技術者の輩出となるだろうと、ギーミレ氏。

「ITCの教育機関からは年間5000人近い卒業者が出ており、ネパールには優秀な人材が膨大に眠っている。インドでは現在人件費が上がりつづけていることから、インド企業がネパールに来てこれら人材を活用すれば、経費削減にもつながる。」とギーミレ氏は付け加えた。

パーク内施設のうち、ビジネス育成センターが12ヘクタールを占め、斬新なアイデアを持ちながら、経営および設立をする資金のないネパールの若者たちへ投資を行っていく予定だ。

2億2千万ルピーの投資が行われたこのITパーク、他の大部分を占めるネパール企業が外国投資に頼っていることと異なり、100%政府の資本投下によるもの。
5月以降は、主にインドから人材を招いて、技術的ノウハウを交えた経営、ビジネス、マーケティングスキルの学習会を行っていく方針である。

ギーミレ氏はパークが本格的に操業開始されれば、インドとネパールのICT企業による盛んな交流を期待する。
インドのほか、日本企業もネパールへの基地設立に興味を示しており、ドイツ、オランダ企業もこれに続いている。

しかしながら、いくつかのハードルもある。
昨年8月頃からネパール国内ではマオイストによる暴動がエスカレートしており、反政府派政党5党により率いられている最近の反政府運動の波が、パークの威信に傷をつける恐れも噂されている。

先週は、マオイストを名乗る集団により3日間の市場閉鎖、その間パーク敷地内で爆発事件が発生した。
これ以前にも4日間の道路封鎖に遭い、建築資材が届かなくなることもあった。

「このパークはインドおよび外国投資家をターゲットにしているものであり、政府は警備体制を充実していく方針だが、このような妨害行為が今後も継続すれば、投資家の足は遠のいてしまうだろう。」と、ギーミレ氏は不安な様子で語った。

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