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インド:今度はハードウェアの出番
2004.5.11(火) Businessweek.com

ソフトウェア帝国としてよく知られるこの国のPCメーカーが、さらに力を伸ばしている。

アジアのソフトウェア市場を考えた時、まっさきに思い浮かぶのはインドの名前だろう。
しかしハードウェアに関しては、中国、日本、韓国、そして台湾と、インドは埋もれている感がある。
インドのハードウェア製造業を見てみると、輸出額は12億5千ドル、ソフトウェアの150億ドルと比較して非常に少ないと言わざるを得ない。

しかしながら、ハードウェア産業もようやく健闘しはじめている。
コスト低下、経済発展、ソフトウェア技術者やアウトソーシング業者による代理店設立、PCおよび携帯電話などの製品売り上げ増加などの効果で、昨年の統計上では50億ドル、19%もの成長がみられた。
コンサルタントのアーネスト&ヤング(Ernst & Young)、および情報技術製造業者協会(MAIT)による報告書によれば、2010年までには国内産業は250億ドルの輸出を含む620億ドルの売り上げがみられるだろうと予測されている。

また、その価格低下が国内PC需要に火をつけている。
MAITによると現在のコンピュータ平均価格は500ドル、1997年の1100ドルから大幅に下がった。
昨年インド国内では300万台のPCが売れ、2002年と比較して50%増加したとされている。
もっとも売れたのは昨年1月に設立されたばかりの国内会社HCL Infosystems Ltd.製のLinuxマシンEzeeBee
価格300ドルのマシンが25000台売れた。
今やインドナンバー2のPCメーカーとなったHCLチェアマンのアジャイ・チョウドリー(Ajay Chowdary)氏は、
「夢は各家庭に最低1台のコンピュータが普及すること。価格破壊によってそれは可能になってきている。」
と語る。

このようにインド国内産ハードウェアは確実に売り上げを伸ばしている。
これからの目標は輸出向け商品の製造拡大だ。
インフラストラクチャーがまだ乏しいため、この目標を実現するのにはまだ時間がかかるだろうと専門家は言う。

インドのハードウェア?
はるか先を行くソフトウェア市場に比べると、まだまだ遅れをとっていると言わざるをえない。
しかしながらこの国が、真のテクノロジー大国としての期待にこたえるためには、ソフト、ハード双方に力を入れる姿勢をとっていく必要があるだろう。
今、ハードウェア市場はようやくその重みを増してきている。

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インドのハードウェア、まだ聞きなれない響きですが、近い将来この分野でもインドの名が世界にとどろく日が来るでしょう。


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