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置き去りにされた6万5千ドル入りバッグ
2004.2.9  The Indian EXPRESS

「他の誰かのお金で、尊敬を受けることはできない」

ムンバイのチャーチゲート(Church Gate)駅の切符予約窓口付近に先月27日、置き去りなっていたバッグに現金4万ドルあまりと、トラベラーズチェック、時計、携帯電話などあわせて2万5千ドル相当の貴重品が入ったバッグが置き去りにされているのを、ウェスタンレイルウェイ係員が発見した。

不審なバッグが置き去りになっているのを発見したSheikh Mohammed Hanifさん45歳は、持ち主を10分ほど待っていたが現われず、仕方なくそれを鉄道オフィスに持ちかえり上司と共に中身を確認したところ、合わせて6万5千ドル相当の現金・貴重品類が入っており、すぐさま鉄道アナウンスをかけた。
運良くまだ駅構内にいた持ち主が駆け付け、本人に引き渡された。

持ち主のAshraf Mohammadさんは、サウジ・アラビアから帰国したばかりで、ムンバイ国際空港からタクシーを拾ってチャーチゲートに到着、しばらくタクシーを待たせていたところ、車内に残されたバッグを爆弾入りの不審物と思い込んだ運転手は、バッグを下ろしてそのまま走り去ってしまった。

中身も全て無事を確認し、とても感動したAshrafさんが20万ルピーを謝礼として渡そうとしたが、Hanifさんはこれを拒否
同僚たちは結婚を控える3人の娘を持つ彼に受け取ることを勧めたが、「自分は十分稼いでいるのでいらない。代わりに貧しい人に与えてくれ。」ときっぱり。

正直者はバカを見るのでしょうか。
Hanifさんによれば、「自分のものではない金品を偽って自分のものにしたとて、あの世で神様に顔向けできるだろうか、いやできない。

 


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