パキスタンからのクリケットファンは、我が家へ!
2004.3.8(火) The Indian EXPRESS
本日からチャンディガル(Chandigarh)のモハリ(Mohali)で開催される、インド対パキスタンクリケットマッチ観戦のため、パキスタンから少なくとも7500人のファンたちが国境(Wagah)を超えてインドへやってくる。
そしてそのファンたちのために滞在先を提供しようと、地元モハリの人々が、自宅をゲストハウスとして提供する。
7500人のうちおよそ1000人のファンへ宿の提供をするため、パンジャーブクリケット協会(PCA)には現在71世帯が登録されている。
「お客様の受け入れ態勢は万全ですよ」
バルビール・スィンさんは、たった今市場から買ってきた小麦粉の袋とギィー(インドのバター)の缶を抱えて張りきる。
「モハリのような小さな都市において、7500人ものファンを収容するホテルの数はとても足りません。そこでモハリ周辺及びチャンディガル全体を対象に、新聞広告でこうしたファンたちの宿泊先として民家の提供のできる世帯を募りました。パンジャービのホスピタリティが、パキスタンの同胞に伝われば、この上なくうれしいことですね。」
PCA理事のビンドラ氏はメディアにこう語った。
ある世帯では広々とした住居と食事の無料提供、また別の世帯では150人収容可能な自宅ドミトリーを解放した。
冒頭のスィンさんは、昨年パキスタンで開催されたクリケットマッチの観戦に当地を訪れ、そこで忘れがたい思いを胸にインドへ帰国した。
「生まれてこの方、パキスタンを訪れたことはありませんでしたが、パキスタン国民がインド国民に対して抱く愛着を、非常に強く感じました。あちらでは、私たちは相当の敬意でもてなしを受けました。今度は、私たちが返す番だと思っています。」
スィンさんの3階建ての住居には、真新しい家具が設置され、別々の台所も整備。
ここでも、手厚いホスピタリティが繰り広げられることだろう。
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56年前に分断された2つの国ですが、国民の心は常に1つだったようです。
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