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外国人学生たちが家屋建築に参加
2004.11.6() PUNE Newsline


スイスの名門学校「Le Rosay」の学生26人は、いわゆる「豊かな家庭の子息・令嬢たち」。
その彼らが、暑さと容赦なく照りつける日差しのもと、ひとつひとつのブロックを積み重ねて家を建てていく。
このきつい肉体労働は、もちろん自分たちのためではなく、その家を必要としている村人たちのため。

プネから20kmほど離れたところにあるロニ・カルビョール(Loni Kalbhor)、ピュルスンギ(Phursungi)両村の住環境を整えようと、短い休暇を利用し、国際NGO「人間らしい住環境(Habitat For Humanity)」を通じてやってきた。

10人ずつ3つのグループに分かれ、手分けして2軒をピュルスンギ、1軒をロニ・カルビョールに建設している。
この家のうち一軒に住むことになる住人は、短時間で更地から壁が見る間に完成していく様子に驚き、感嘆する。

引率する教師は、学校でも家庭でも、恵まれた何不自由ない環境で暮らす学生たちにとって、世界の別の場所では別の生き方をしている人々もいるのだということを気づかせるいい機会になっていると語る。
「スイスにも少なからず貧困はあるが、はっきり見える形ではない。気づきにくいのです。」

実はインドへやってきたことは、全くの偶然だったという。
「始め同じようなプログラムで、ルーマニアのブカレストを訪れていたのですが、そこにあるインド料理店がディワリの特別料理を出してきました。味はなんてことなかったんですが、レストラン従業員たちの人柄の暖かさに触れ、学生たちも強い興味を持ち、インド行きを急遽決行しました。しかし残念ながら、スケジュール上ディワリまでは滞在できそうもありませんが。」

一日の肉体労働に疲れも見せず、学生たちは議論に余念がない。
「コルカタって、噂どおりひどい町なの?ビハールの治安を良くする方法はないの?」

16歳のタタニアさんは、
「インドはカオスね、でもいい意味のカオス」

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一時的にやってきて、一時的に助けてくれて帰っていく人々ですが、その心にどんなものが芽生えてゆくのでしょうか。


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