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在印ベルギー大使が気づいたこと
2004.2.5 The Times Of India

スペイン、フランス、キューバと経て現在、在インドベルギー大使を努めるPatrick De Beyter氏は、今まで5ヶ月の滞印中、他の国では感じることのなかった大きな違いを感じる。
それはまさにインドの、激動の歴史が作られている只中にある変化なのだという。

妻と二人の子供を伴ってニューデリーに赴任してきたBeyter氏は、インドのほか、ネパール、モルディヴとスリランカのベルギー大使も務めている。
「今までムンバイ、ラジャースタン、プネと移動してきたが、何と言ってもこの国のあちらこちらで湧き出し、周囲を動かす力のあるエネルギーに驚かされる。
道行く人々の姿は、自信に満ちている。」

他の多くの外国人のようにDe Beyter氏にも、異なった文化や人種に対するインド人の寛容さを感じる。
また、多くの外国人と異なり、氏はインドの持つ多くの欠点を敢えて指摘しない。
「どの国にも良い部分と悪い部分がある。
ベルギーも例外なく完璧な国ではないので、ネガティブな光景はできるだけ見たくない。
しかし正直に言って、インドには多大な可能性があるとわたしには感じられる。」

ベルギーとインドの接点はほとんどないように思えるが、そうとも言えないらしい。
インドと同じくマルチ文化国家であり、相互理解と妥協によって成り立っているところから両国が互いに学ぶことも多いだろう。
Bayter氏が大学で助講師を務めていた25年ほど前当時すでに、構内には多くのインド人学生を見かけたという。
大使となった今は、ますます多くの留学生たちが急速に増えてきており、両国間の交流は盛んになっている。

またインド・ベルギー間の貿易のうち80%はダイアモンド関連である。
「ムンバイのダイアモンド商たちは、アントワープを自分の庭のようによく知っていることが印象的だった。
ベルギー人にとって、インドはもはやエキゾチックな旅先ではなく、重要なビジネスの矛先と言えるだろう。」
と、Beyter氏は語った。


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