バンガロールの天体物理学者がまれな栄誉獲得
2004.5.3(月) The Indian
EXPRESS
アメリカの国立科学アカデミー(National
Academy Of Sciences)設立以来141年間で12人目の栄誉あるインド人科学者として、ラマナス・カウシク(Ramanath
Cowsik)氏がリスト入りした
2日の朝、デリー市は荒れ模様の天気だが、この教授にはそんなことは問題ではない。
なぜなら彼こそが、標高1万5千メートルのヒマラヤ山中ラダック地方ハンレ(Hanle)に世界でもっとも高地にある観測所を設立した人物なのだ、デリーの天気などなんのことはない。
今日、ワシントン大学での宇宙科学研究所における講義をするために、出発する。
先月20日、天体物理学者ラマナス・カウシク氏(64)は、アメリカの技術者および科学者にとって最高の名誉であるとされるアメリカ合衆国国立科学アカデミーで地位を獲得した。
アカデミー設立以来141年間では、この名誉を受けたインド人科学者はたったの11人。
「(科学の)世界で最高の機関に自らの努力が受け入れられたことはすばらしいと感じます。」
カウシク氏はコメントした。
マイソール大学とカルナータカ大学で学んだこの科学者は、過去8年間をバンガロールに拠点を置くインド天体物理学協会(Indian
Institute Of Astrophsics...IIA)で責任者を務めてきた。
現在は「アメリカ合衆国で腰を据える」計画を立てている
カウシク氏いわく、「このフェローシップはスタートに過ぎない。」
4月にIIAを退職後、今回ワシントン大学天体物理学教授の地位を手に入れた。
現在は奥様のインドからの到着を待っている、という。
彼の天体物理学研究分野は若い研究者が非常に不足しているとされる。
コズミック線、超新星爆発残存物、研究所の世界と超大スケールの宇宙現象の世界をつなぐなど、宇宙の創造と拡大に関する根本的な疑問を深く探求してきた。
カウシク氏の分析研究観察眼は非常に鋭く、ムンバイにあるタタ根本原理研究所(Tata
Institute Of Fundamental Research...TIFR)の科学者たちは彼の新しい先端アイデアを全員記憶しているという。
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