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ワイ・ファイがネパール農民のライフラインに
2004.6.2(水) BBC News

ネパールの山中で暮らすヤク農民たちは、家族とのコミュニケーションにワイヤレス・インターネットテクノロジーを使っている。
彼らはこの山国の、電話などのコミュニケーション手段のない人里離れた地帯にセットアップされた、ワイ・ファイ(wi-fi)ネットワークを活用している。

世間から切り離された場所にインターネットを持ち込もうと、地元教師マハビール・パンさん始めとするボランティアや寄付によって実現した。
そこでネパールワイヤレス・ネットワーキングプロジェクトは、5つの村にワイヤレステクノロジーを導入した。

オンライン・チャット

「ヤク農民たちはネットワークを使用して家畜の売買をし、家畜管理の知恵を交換したりする。」
パンさんは語った。

「わたしが住んでいる村から、ヤク農場まで2日かかる。ワイヤレステクノロジーを使おうと思った理由がこれさ。このネットワークのおかげで、ヤクの面倒を見ている人たちに何か問題が発生がしていないか、薬や食料は足りているか、家族へのメッセージがあるかなどを尋ねることができるんだ。」

「メールを通じてメッセージを送ることもできるし、ネットミーティングビデオ会議用ソフトウェアを使って、お互いの顔を見ながらコミュニケーションをすることもできる。」

2001年にBBCニュース・オンラインで取り上げられ、当時パンさんはこのプロジェクト実現のために奮闘していた。
この記事が大きな反響を呼び、助けの手とアドバイスが差し伸べられた。

中古の設備の寄付やボランティアの訪問により、ネパールのネットワーク化へのパンさんのヴィジョンは現実のものとなった。

希望

3年後、ナンギ(Nangi)、パウドワール(Paudwar)、ガラ(Ghara)、ティコト(Tikot)、シカ(Sikha)村は、世界とウェブでつながった。

「村人たちは村々や世界へ向けて、メールのやり取りをしている。また売りたいものをオンライン上で公開する。」
パンさん。

現在パンさんはワイ・ファイネットワークを、教師の不足している地域での遠隔学習に活用したいとしている。
「ひとつの学校にひとりの先生、という状態から、ひとりの先生をいくつかの学校へ割り当てることのできる同時授業を実現したい。これが叶えば、とてもありがたいのだが。」

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イー・ラーニング(e-Learning)は現在日本でも英会話など注目を浴びていますが、こういった場でこそそのメリットが最大に発揮されるのではないかと思います。
ネパールは、IT大国インドのお隣です。


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