さらなる「収穫」を目指す、農業用ソフトウェア
2005.3.2(水) The Indian EXPRESS
プネに程近い、サンガムネール(Sangamner)の兄弟、プラモード・デシュムクさんとサンジャイ・デシュムクさんは、農業に焦点を当てたソフトウェアを開発した。
これにより、農業関係者の直面するトラブルを少しでも解消する助けになりそうだ。
このソフトウェアは、デシュムクさん自身の経験を基に設計された。
大学でコンピュータ科学の学士号を持つブラモードさんだが、
「数年ぶりにブドウの耕作を始めようとした2〜3年前、それ以前に栽培していた際のデータ収集が非常にやっかいでした」
そこで、同じくコンピュータ科学修士号を取得している弟のサンジャイさんと協力し、作物とそれに関する全ての情報を保存する強力なデータベースソフトの発明をした。
「天気の状態、農薬散布量、投入資金額とそれから得られた利益など、農業に関する全ての重大な情報の閲覧ができます。また収集する対象情報のパーソナライズもできます」
と、サンジャイさんは説明した。
作物の病気とその治療法、推奨される農薬の種類、投入資金・資源(肥料、種、労働力など)とその使い道等、各要素は表で一覧にされる。
また、別のセクションでは生産物にどれだけの値がついたかを記録し、比較することもできる。
「一番の特長は、操作法が簡単で、画面上で全てのコマンドが操作できる点です。皆が理解できる英語版と、マラティ語版も用意しています。数年のうちに、このデータベースはある特定の季節にどのような作物の生産が期待されるかを指導することもできるようになるでしょう。またこういった情報は共有でき、農業経営における利益を確約するでしょう」
と、デシュムク兄弟は語った。
この発明は、農業科学国立教育機関(National Academy of Agricultural Sciences)の農産業展示会に出品された。
特に、作物輸出を考えた際、
「果物は色、サイズともに完璧な状態であることが求められます。このため、肥料、天候、農薬、耕作法を始めとする要素が大変重要です。こうした情報の管理を徹底的に行っていくことで、国内出荷よりも高値の付く、輸出高の伸びにもつながっていくでしょう」
とその展望を示したデシュムク氏。
*********************
ソフトウェア開発者は数多くいますが、この分野にフォーカスを当てている人々は、まだ稀ではないでしょうか。
|