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サリーよりパンツスタイルが主流へ 
2005.5.31(火) BBC News, Delhi 

市場調査によれば、働く女性を中心に、サリーよりパンツスタイルを日常着に好んで着る女性が増えている。
この2年間で、パンツの売上は10%上昇している。

調査は、流通リサーチ機関で、機関紙も出版するファッション・イメージビジネス(Images Business of Fashion:IBoF)により行われた。

なかでも25歳から35歳までの、比較的若い女性が急速にパンツスタイルへ移行しつつある。
「働く女性にとって、プリーツ(サリーの)は厄介物でしかない。24時間快適に、アクティブに着ていられる服が一番」
上記機関紙の女性ライターはうなずく。

ファッションデザイナー、ニキル氏はBBCに、女性の意識が変化してきたとして、
「現代は仕事をバリバリこなす女性が増え、特に外国の顧客と接する機会も多い。どこかしらウェスタンな雰囲気を取り入れたファッションが不可欠なのだろう」
と分析。

企業で専務を務める女性パッラビさんは、パンツスタイルを選択する理由を
「プロフェッショナルなルックス」だからと述べ、これは現代女性のトレンドを最も端的に表していると言えよう。

伝統的な服装が消えうせてしまったわけでは決してない。
アパレル市場には、まだまだ6メートルの長い布が健在だ。

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この記事に関しては、複雑な気持ちを禁じ得ません。わたしはインド人と結婚しましたから、家族から譲り受けたり買ってもらったりするサリーは年々増える一方で、うれしいですが、同時に「着る機会があまりない」のも事実です。わたしが現在勤めている会社では、定期的に「サリーデイ」という日を設定し、女性はサリーを着て出勤しよう、と呼びかけ、機会を作ったりしているほどです。
プネのような都市では、確かにサリーを着る人は減ってきましたが、例えば夫の実家のあるアコラ(Akola)という田舎町ではまだまだサリーどころか、サリーより長い9メートルのルガダも健在です。サリーを着る女性の姿は非常に優雅で美しく、一方で上記ポイントから、確かに「田舎くさく」見えてしまうのも分かる気がします。
伝統衣装は、世界中どこへ行っても、簡便なウェスタンに駆逐されていってしまう運命なのでしょうか。

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