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Diwali Festival――光のお祭り
2003.10.22 - 26

ディワリ(Diwali)祭りは、富と幸運の女神ラクシュミーを祭る、インド中が最も楽しみにしている光のお祭りです。
家々では、門塀に油のランプを灯し、壁や木には、ライトアップを施します。
町中が光で美しく彩られます。

ディワリなどの祭りには、一般的な祝い方はありますが、各家庭によって異なる伝統があります。

ディワリ前日
 

アカシ・カンディル
ディワリ前日は、お菓子の準備に大忙し。
通りには、甘い香りが漂ってきます。
かりんとうみたいなShankarpalaシャンカルパラ)、塩味のMathariマタリ)などがポピュラーです。

どちらも普段食べているチャパティの粉(Atta)から作る、おいしいスナックです。

シャンカルパラの原料には、粉に牛乳、砂糖、バターを湯せんで溶かしたものを加えてこね、小さなひし形に切って油で揚げます。

揚げたては甘くてふんわり、クッキーとドーナツの中間といった感じ、冷めるとサクサクとします。

マタリは、粉に黒コショウとクミンシードをすりつぶしたもの、塩とターメリック、油を少々加えて水でこね、丸い形に切り抜き中央にフォークで穴をあけ、油で揚げます。
こちらはスパイスの利いたクラッカーみたい。

ディワリには学校も会社もお休みになりますから、親戚同士、友達同士、お互いの家を訪問し合います。
客をお迎えするお菓子も、たくさん用意する必要があります。
混ぜる、こねる、伸ばす、切る、油で揚げる・・・ものすごく疲れます。
だから主婦たちはお互い助け合って、楽しくしゃべりながら、この大仕事をこなします。

また、ディワリの朝には、ランゴーリ(Rangoli)は欠かせません。
ランゴーリとは、普段にも玄関や入り口などに、カラフルな原色の細かい砂で描く、花や幾何学模様などの不思議な吉祥紋です。
インドの女の子なら、7歳ぐらいになれば誰でも描けます。
ディワリの日には特に力を入れて描きますから、ランゴーリ売りは色とりどりの砂を荷台に山と積んで、さかんに売り歩いています。


ディワリ初日(Dhanatryodashy)

2003年のディワリは10月23日から始まり4日間続きます。
ディワリの始まりと終わりは毎年変わりますが、大体10月の終わり頃から11月初め頃にかけて4日間か5日間祝われます。

さて、今日から待ちに待ったディワリのお祭りが始まりました。
初日は何か特別なことをするわけではなく、いくつかのお菓子を作ったり、くつろいだりして過ごします。

この日には、仕事を持つ人は一年の計画を立て、よりよい報酬を、医師などは、よりよい治療を施すことができるように祈ります。

午後には贈り物などを買うために、ディワリの買い物に出かけます。
サリー、バングル、銀食器、お菓子などのものを買いに来た人々でひしめきあう市場での買い物には、ひと汗かきます。
路上にも、オイルランプを灯すための大小かたちもさまざまな素焼きの器、女神ラクシュミーの像などを売る露店がたくさん並んでいます。
花火やクラッカーを売る専門の商店街も即席でオープンします。

アカシ・カンディル(Aakash Kandin)という、紙製のちょうちんもディワリの特別な飾りですので、忘れずに買います。
星型、クラゲ型などデザインも色もさまざまなアカシ・カンディルが店先に吊るされています。

夕方になると、買ってきたばかりのアカシ・カンディルを玄関先の木や壁に吊るして明かりを灯し、前もってさりげなく聞いておいた希望のプレゼントを、家族でお互いに贈り合います。
通りでは子供たちが花火で遊ぶ、にぎやかな音と声が聞こえ始めます。

ディワリ2日目(Narkchturdashi)
朝、日がまだ昇る前に起きます。
神棚の前に座り、その前に小さなランゴーリを描き、体を清めるために、ウテナパックを全身に施します。
ウテナパックとは、ウテナの粉をジャスミンなどの香りのする香油で溶いたものです。
全身に塗られたウテナを洗い清めたら、日の出とともに神様に祈ります

家で誰かが結婚したら、初めてのディワリには、その家に来た新しい嫁がラクシュミーとされます。
新しいお嫁さんはまさに富と幸運をもたらすと信じられているからです。
ラクシュミーには新しいサリーやバングル、アクセサリーなどが贈られ、全身を飾ります。
おしゃれをしますが、嫁としてのつとめは果たします。

今日は夕方お客さんがあるので、お迎えする料理を午後早くから作り始めます。
一般的なマハーラシュトラの庶民のおもてなし料理、Batata Wada(ジャガイモのコロッケ)と豆カレーです。
圧力鍋で柔らかく蒸してつぶしたジャガイモを、油で炒めてマサラとレッドチリ、塩で味付けしたみじん切りの玉ねぎや野菜と一緒に混ぜてこね、丸く形作ります。
食べる直前に水溶きしたベッサン(グラム豆の粉)の衣をつけて揚げます。
これをそのままで食べたり、豆のカレーに浸して食べます。

夜、外に出ると、家々の塀や門柱に油のランプが灯り、とても幻想的な風景です。

ディワリ3日目(Mahalaxmi Pooja)

3日目はディワリ祭りのもっとも重要な日、マハーラクシュミ・プージャーの日です。
富と幸運の女神ラクシュミーに、家の繁栄と平和を祈るのです。

この日の昼ご飯には、ごちそうを用意します。
カリフラワーの炒め物、メティというカレーリーフの炒め物、ダール(豆のスープ)、ライス、チャパティ、そしてシーラという、バナナケーキみたいな味のお菓子です。
シーラは、Ravaという粗引きの小麦粉をバターで炒め、牛乳、砂糖、ドライフルーツ、ナッツ、バナナを加えて混ぜながら炒めたものです。
ラクシュミーにお供えしたお下がりから、いただきます。

玄関のドアを、マリーゴールドとマンゴーの葉でつくったチェーンで飾り、玄関脇にひときわ大きなランゴーリを描き、ラクシュミーを迎える準備をします。
神棚にはマンゴーの葉やマリーゴールドの花輪で飾り付けがされ、女神ラクシュミー像を置き、その前にはよく磨かれた銀の器、ランプに油が注がれます。
フルーツ、プラサード(お供えもののお菓子)などが供えられます。

このプージャの目的は、この一年の決算を神様に報告し、新しい年のよりよい報酬を祈るもので、お金にまつわるご利益と言えます。
満月ごとに貯めておいた一年分の紙幣やコインを、ラクシュミーにお供えし、コインは、ミルクと蜂蜜で清めて使わずに取っておき、必要なときに困った人を助けるために使われます。
家の者は、上等の服に着替え、プージャに臨みます。

プージャが終われば、いよいよ花火や爆竹の大炸裂。
すでに外では戦場のような音が鳴り響いています。
ディワリ祭りのハイライトです。
近所の人々は家を訪問し合い、手作りのお菓子を食べながら会話に興じ、花火で遊んだりして楽しみます。

ディワリ最終日(Bhaubij or Bhaiyaduj)
ディワリ最終日、夫婦や兄弟姉妹で、お互いを祝う日です。
離れて住む弟妹があれば、できれば兄姉を心づくしの料理を用意したランチに招待します。

祈りの儀式は夜行われます。
ランゴーリが描かれた場所にひとりづつ座って、兄弟姉妹同士、夫婦同士プージャをします。
そのとき夫は妻に、兄は妹に、プレゼントを贈るのが慣わしです。
家族はみんな、一番上等の服を着ます。

ディワリ祭りも四日目になると、さすがに疲れてきます。
とくに主婦はとても忙しい思いをします。
しかし伝統を受け継ぎ、なおかつ幸せを呼び込む=家族みんなを笑顔にするためには、自分自身も喜びを感じ、楽しみながら仕事をしなければなりません。
なぜなら笑顔がラクシュミーを迎える大切な要素だからです。

また、煩雑なそれぞれの準備や儀式は、ひとりで全部取りしきるのはとても無理ですから、家族総出で行います。
互いを助け合い、尊敬し合うことの大切さを、改めて思い出させてくれます。
これこそが、古くから続くインドの祭りが教えてくれることです。

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